ちょい悪がん患者がよさそうで


『「不良」長寿のすすめ』(奥村康) ちなみに、副題は「まじめ」は寿命を縮める、が面白い。帯には、「ガンを叩くナチュラルキラーの増やし方」とある。さて、不良長寿の三本柱は? 「笑い、ストレス発散、動く」 ガンを叩くNK細胞は、笑って楽しむ「不良」に限る、あ、限るじゃなく、「宿る」でした。なるほど。仕事でも趣味でも、デパ地下の試食(爆、著者の趣味)でもなんでもいい、「〜ねばならない」という義務感ではなく、「くらいつきたい一心」でとことん楽しみ没頭できるものがあること、そんな自分をさらけ出せる仲間がいて、出かける場があることが、健康につながると著者は言う。 これを自分に都合のよいように解釈すると、さあ、なるべく家事をさぼり、なるべく老人問題は先送りし、お気楽乳がん主婦の印篭を場合によっては家族に見せ、飲めや歌えの毎日を過ごしていいのだ、ということになりますが、最近夫が足腰が痛いなどと言うのを聞くと(果物野菜―しかも大量―など重いものは全部夫ーー;)、不良妻の夫の寿命はもしや短いのでは、と気になるのだ(私より先に昇天しては大変!)。