術後18ヶ月目の検診

1時半に乳腺外科に行き、終ったら5時半近かった。ものすごく混んでいるが、もう慣れてるので、長時間待つこと自体はそんなに苦ではない。4時間の間に胸部レントゲン、マンモグラフィー、胸部腹部のエコー、ドクターの診察、リュープリンの注射、採血、そして、細胞針。細胞針の結果は今夜出る。いよいよ、来るべき時が来たのかな。そうそう、1月の最悪のコンディションで受けた時の血液検査の結果をもらう。コレステロール中性脂肪、などどれもオッケー。ただし、リンパ球は米印付きで19、白血球は同8300だった。暮れに風邪を引いて首が痛くなったり、お正月は極度に疲労していたからかもしれない、そのせいかしら。腫瘍マーカーCA15-3は基準値28以下のところ、5.7(前回5.9)。 CEAは5.0以下のところ1.1。変化なし。ただ、乳がんの30パーセントから40パーセントは変化が腫瘍マーカーに表れないらしい。何かで読んだ。

他は大丈夫だったけれど、マンモグラフィーで引っかかった。手術していない方の胸の脇のリンパ節が私にもはっきりわかる大きさで、真っ白くなっている。それで、細胞針という検査をしたのだ。検査結果は今日出る。今夜ドクターから電話がかかってくることになっている。ドクターは「念のためだから心配しないように」と言っていたが、私は楽観していて大きなショックを受けるよりは、最悪の事態を予想して心構えをしておいた方が良いなと思う。これが、私の自動思考のタイプなのね。


ウルウル。ああ、もうだめだああ(自動思考)  本当にその考えは妥当かい? まだ決ったわけじゃないのだから、不確かなこと。だめだと決ったわけじゃない。

それでも、ウルウル。


検査の前、偶然看護士長さんを見かけたので声をかけた。私の名前などは覚えていないと思うけど、肺転移のある進行性乳がん患者で、ホルモン感受性が高い患者ということは覚えておられるようで、私が何も言わないのに、「元気そうね、ホルモン感受性の高い人はホルモン療法だけで行けるのよ、他の病気を増やさないようにね」と。手術時よりも3キロくらいはさらに痩せたので、「スッキリしてるし、大丈夫」と言われた。脂肪を控えて、とにかくエストロゲン値を上げないようにすればいいんですよね、と私。



しかし、ホルモン療法をしていると、ホルモンタイプじゃない癌が、反対側の胸にできることがある(!!?)というようなことをドクターが言ったのだ。冗談はやめて〜。副作用で子宮体癌になることがあるというのは、知っているが、今回のような話は初耳だ。




やはり書いたものを後から読むと、少しは客観的に見直しが出来るみたいだ。捉え直しも。


もうだめだ、というのは大袈裟。1月のリンパ球の数値も、別に問題があるわけじゃない(あんなにストレスがかかっていたわりには、その前の検査結果と似たり寄ったリだった)。基準値は20〜45。がん患者で奇跡的に末期から回復したなどという人のリンパ球は、30パーセントを越えているというのを、やはり何かで読んでいたところ、今から1年前の検査では自分も30を超えていたので、またそうなりたいという願望があるため、数値が気になるのだろう。免疫力って、結局リンパ球じゃないの、と思っているので。しろうとの生半可な学習だから、ややもすると、単純に一面だけ見てすぐ飛びついてまう。脇のしこりも、冷静に考えると、もし再発なら、その治療をすればいいのだ。ただ、今義父がなくなったりとか、子どもたちのこととかで、出来れば抗癌剤治療はしたくないのだ。後1年はしたくない。と、あれこれ考えるのを取り越し苦労というのだろうけれど、書いてしまうと後はそんなに考えないのが、自分にとってのブログの良いところだ。取り越し苦労をする自分はやっぱりだめだ、などとは全く思わない。自分の気持を言葉にして体から出してしまえば、自分の中で整理しやすいのだと思う。言葉で表現してしまえば、思考の悪循環に陥らなくて済む気がする。


今日は昨日の疲れもあるし、昨日とおとといは義母と娘たちの話の聞き役をして、けっこうな疲労。今日は落ち込んでいてもいいのよと思う。偶然そうなっただけだが、2日間で3人の愚痴?ともなると、「料金取るよ!」と言いたい気分だ。昨日の検査の件は言っていないので、おかあさんは大丈夫と思って娘たちは話すのだから、彼女たちが悪いわけじゃないけど。義母には乳がんのことはまだ隠しとおしているし。抗癌剤治療になったら、さすがに言うことになるけれど。


夫には昨日すぐに泣き言を言ってるので、今朝はがっくりして会社へ向かったことだろう。俺が一番辛いんだよと、酔っ払って言っていた。ついでに言うと、昨日も飲み会。明日も飲み会。気持はわかる。死んで行く者より、後に残る者の方が大変だろう。いよいよになって私がこの世を去ったら、後のことは全部残った人に丸投げするしかないものね。


考えても意味がないことを考えているが、時間稼ぎのようなもの。夜まで落ち着かない。もし黒だったとしても、数日後の太鼓と、ミスチルのコンサートに私行けるだろうか?




ドクターから先ほど電話があった。検査の結果、がん細胞が出た。左のリンパ節に転移だそうだ。しかし左の乳房はマンモグラフィーでは異常が見つからなかったので、たぶん1、2ミリの小さながんがあるのだろうとのこと。ホルモン療法で抑えられているため1、2ミリで、しかしリンパに飛んだのかもしれない、という説明だった。1、2ミリのものを確認するため、空いていれば明日午後MRIを受けることになった。治療法は、同じくホルモン療法で、ただ今までとは別の薬。しかし問題は、左の胸。1、2ミリでも取らねばならず、リンパ節も取ることに。温存療法再びです。いやだなあ。最悪の事態を予測していたので、今の所冷静。抗がん剤じゃないというのもあるかもしれない。血圧の主治医○先生なんて、もっと大変なのを乗り越えて8年たって、現役で働いているもの。私も今度もきっと大丈夫だよ。ウルウル。