ヴォーカルレッスン楽しいです


レッスン初日。えええええ〜と、「え」の発音で発声練習。そして、次はあああああ〜。できるだけ高音まで行って、また徐々に下がり、できるところまで低音で。後半は、持参したCDに合わせ歌う。「また君に恋してる」です。私は今までは、どちらかというと、どの曲も歌詞というより旋律が好きなので好きなタイプなので、ボーカルレッスンは新鮮だ。歌詞を伝えるのがボーカルだからねえ、そうか、言われてみたらそうだけど、そんなこと考えていなかった。

子音をはっきり発声するだけで、随分よくなるのだということを教わる。あと、〜をのをは、ウォみたいに。なあるほど。


30分声を出して楽しんでいる間、脳の中ではどのようなことが起きているのだろう?などと、あの座談会の本を読んでからは、そんなことを思う。脳は寝っ転がっているだけじゃ休息しないのだ、と神田橋條治は言っている。きっとそうだと思う。自分の場合、特にそう。連休直後の疲労は、たとえばゴロゴロとソファに寝転がってるだけではなかなかとれず、好きな音楽を聴いて疲れを癒した。しろうと考えだけど、免疫力の作動や増強のきっかけって、きっと脳の中に秘密があるのではないだろうか。よい音楽を聴く、美しいものを見る、歌を歌う、楽器を奏でる。とにかく、音声や楽器の音の力。打楽器のじかに身体に響いてくる音。自分の声。大きな声。私の場合は、おしゃべりも大好きだけど、歌う=発声することで、とてもストレスが解消されるのだろう。


ボーカルレッスン料高いけど、高価なサプリメントを飲む代わり。がんの治療、肺転移の影を大きくしないための策、という大儀名分があるのでよかった〜。乳がんにならなかったら、こんなこと始めなかっただろうから、これもキャンサー・プレゼント♪と思い、快く好きなことをさせてくれる夫に感謝しています。どのくらい先かわからないけど寿命がやって来て私がこの世を去る時には、へたっぴいな歌を録音して、家族への形見とするのもいいかもしれない。聴くたびに、「へただねえ、おかん、よくこんなの録音したねって、子どもたちが笑えるような形見だ。