遅まきながら、「風のかたち ー小児がんと仲間たちの10年ー」を見た日のことを

出歩くことが多いこのごろ。あっと言う間にもうこんなに日数が経っていたなんて・・・。この映画と伊勢真一監督のトークを聴いたのは、6月26日だった。

なんてこった! もはや解読できないわ、自分でザザっと書いた伊勢さんのお話のメモ書き。ああ、気になる。ここ、なんて書いてあるんだろう? 「風は、なんたらかんたらが―私らしいが、あまりにもミミズ文字で読めない―違うところに吹く」と彼が言ったのだ。どういうところに、何が違うところに吹くの??  次は読める。「違うということの中に、風は起こる」起きるとお互い違いを・・・あれ?途切れている。聴き損なったのね。風は、起きる。風を良い方向に、とも書いてるわ、私。

この映画は、小児がんの子どもたちの10年間に渡るキャンプのドキュメンタリーだ。キャンプで小さな子から大きな子まで、グループに分かれて自分のことを語るシーンがある。その様子を、伊勢監督は、「それぞれが自分の言葉で語ることが出来る」とトークで語っていた。

伊勢さんのトークで、私が最も印象に残ったのは、「認識が子どもたちを苦しめている」という言葉。


認識とは、つまり広く世間の人々がが抱いている認識のことだろう。小児がんの子=悲劇の主人公とか、かわいそうな子たち、という認識が、子どもたちを苦しめている、ということだと思う。でも、何て言うか、実際には、仲間と共に、苦難を突き抜けていった子どもたちは、世間の認識がどうであれ、幸福に生きているんだろうんなあ。だって、この映画を観たら、そう思うもの。



映画を観てすぐ書いたブログでも引用したかもしれないけど、ここでもう一度、ちらしにある伊勢さんのメッセージを引用したい。


「10年間の歳月が語りかける、小児がんと闘う仲間たちの生きる力・・・、それは不断によみがえる命そのものの力ではないでしょうか。時間をかけて、ひとりひとりの命を見続けることで見えてきた「再生」という希望が描かれています。

小児がんや体験者を、悲劇の主人公ではなく、「再生」のシンボルとして描いたこの物語は、命の尊さ、生きる意味を問いかけ、心が病んだ時代としばしば言われる私たちの社会に、希望をメッセージするに違いありません・・・」



10年前の夏、伊勢さんは、聖路加国際病院副院長の細谷亮太医師がリーダ-の一人である、SMSサマーキャンプに参加。そこで、「病気を克服し、社会の小児がんに対する偏見や差別を跳ね返そうともがく子どもたち」と出会う。

小児がんはもう、不治の病ではありません。現在、全国におよそ2万5千人いると言われる小児がん患者のうち、7人から8人までもが治っているのです。・・・」


ひゃああ、もうだめだ、眠い。瞼がくっつきそうです。続きは明日かあさってにでも