今日はリンパ浮腫のセミナー最終回


1年間に渡って月1で行われてきた、札幌医科大学寄付講座の「リンパ浮腫セミナー」も今日で終わりだ。と言っても、希望者は4月から「継続組」として新規の方たちとはべつに、やはり月1で集まることができるので、私も希望した。リンパ浮腫予防に効果的なストレッチなどの運動も活動の中に取り入れらているのが大きな魅力だが、それだけではなく、毎回のアンケートの結果や、私たち参加者の疑問や意見を取り上げ集約し、上へ発信していくという講師の方の心意気と研究に協力できるということも、参加のしがいがあると思っている。乳がんも身の内とする私が、自分のQOLの向上に自ら積極的に関わって行くということは、心ががんに飲み込まれず、自分でがんと共にある生活をコントロールしている感じが持てて、嬉しい。

質問の時間があったので、私もしてみた。両方の脇のリンパ節を部分的に取っているので、採血も点滴も血圧測定も、リンパ浮腫のリスクを避けるため、すべて足でしています。でも、もし交通事故に会って意識を失い救急車で運ばれたら、きっと腕に点滴なんかされちゃう。そしたら、アウトじゃないか。何か、「ワタシは点滴は腕じゃだめなの。足でお願い」ということを一目了然に医療者に伝える方法ってないですかね?まさか、今からタトゥー入れるわけにもいかないし(即リンパ浮腫?)、と。業者で、何かばっちり伝えるおしゃれなグッズ扱っているところ、ありませんか?と先生に尋ねたところ、一枚上手の答えが返って来た。さすが、当事者の発信ということを大切に考えている方です。

その答えは、業者に求めるより、私たち自身が例えば何かデザインしたりして、発信していくのはどうか、というものだった。例えば、この会で、とか。私が、とか? 全国に乳がん患者は―いやそれともリンパ浮腫患者だったかしら?―十万人いると言っていた。市場は大きいのです?

さらに、他の参加者からもアドバイスをいただいた。よく考えたら、別に私だけの問題じゃないしね。片方だけリンパ節を取っていても、意識を失った状態なら、その腕じゃなく反対の腕に針刺して、なんて言えないものね。ドナーカードのようなものを首からぶらさげたらどうか、とか、保険証のケースの中やお財布の中にメモを入れておくとか。また、乳がん患者だけではなく、様々な病気の人も使えるような共通のものを首から下げるとかしていると、誰もがそれを見てわかっていいのでは、という意見も出ていた。すごいでしょ、まさに自助グループだ。

とりあえず私は、御薬手帳にでもメモを張ろうかな。まずは、自衛。「両腕は点滴・採決・お注射・血圧測定付加ざます。足の甲でお願い」とか書くのかしらん。

誰か、おしゃれな布製のペンダントでもデザインして〜。そして、何かユニバーサル・デザインを。誰でも見た人がわかるように。