ムードチェンジャー

病院の付き添いの待ち時間は、最近本当にあっという間に過ぎる。大体二時間いるのだが、「今」の話題で、義母と盛り上がる。今日の話は、もちろん私の親の介護問題だ。義母の経験と情報を教えてもらう。

帰宅後すぐに、実家に送る細かいものを郵便局から送る。後はもう、家で休養できるように、買い物を済ませ、帰宅。遅いランチを頂き、韓流ドラマで気分転換していると、実家から電話。休養タイムは、留守電作戦。緊急でなかったので、ドラマを見てから電話した。その後、義母からも珍しく電話。私へのねぎらいと、この前作った料理へのお礼だった。褒めてもらったので、嬉しくなった。

介護介護な一日だったが、気分転換は、やっぱり歌の練習だ。ほんと、習っててよかったわ。週1なので、練習しないとあっと言う間にレッスンの日が来てしまうのだ。この練習で、気分転換がなんとかできる。

「ときめきロマンティック」はコ―ダが1〜4までもあり、楽譜を行ったり来たり、複雑で目が回りそうなのだ。楽譜を見やすいように張り付け、音源を聴きながら楽譜を見て、さっとわかるように印をつける。それから楽譜を見ながら歌ってみて、音源をヘッドフォンで聴きながら、自分の声を録音。

たぶん乳がんでなければ、自分のことより親たちのことを、もっと心配したり頭が老人たちのことで一杯になっていたかもしれないけれど、一極集中状態だったかもしれないけれど、がんのおかげ?で、注目するところが分散されるんだろうな。申しわけないけど、やはり自分が少しでも長く元気でいることが、つまりは3人の老人たちにも幸いなことだと思うから。それにしても、母の今後とか、考えることが色々あり、現実的になっている自分がいる。おセンチになっている余裕がないの。

ああ〜、M先生、先生の診察室にあった壁掛けの言葉とイラスト「人生を乗せて船は揺れる」を思い出していますよ。私も自分の船のかじ取りをしながら、なんとか生きていきますね。先生は医師としてたくさんの老いた患者さんを、亡くなる1カ月前まで診療していた。その仕事が、先生を支えて来た、とクリニックを去るにあたり患者たちに宛てた手紙に、そう書いてあった。そのお手紙を拝見したのは、丁度2年前の今頃だったっけ・・・。