なんとか切り抜ける

実家の母が入院し、数日札幌を留守にしていました。母は、高齢故のダウンヒル。緩やかに弱って来て、ここへ来て、パタッと力が抜けた。そんな感じです。入院した母の今後、残された父の今後、それに義母のこともあるし、自分の乳がんときている。どうすりゃいいのさ〜。

お盆ということで、入院までこぎつけるのが一苦労だった。身内も私も、疲労困憊したが、一番辛い、痛い思いをしているのは、もちろん母である。早く、ラクにしてあげたい。可哀そうに・・・。

父は元々ワンマンだが、年齢とともにそれが益々先鋭化してきていて、一緒に長時間いると、申しわけないがストレスがたまるので、これからも一度に二泊以上はやっぱり一緒にいられないわ、悪いけど。

昨年の今頃も、母が入院。その時も父のことで、非常にストレスを感じ、乳がんにいけないわ!ということで、乳がんの再発の時に問題解決療法を学んだ先生の所に、再び行ったのだった。その時のアドバイスが、今回は備えにはなったと思う。それに、認知療法の考え方。

このアドバイスというのがね・・・。聞いていてストレスだなと思うことも、「そうね、そうよねえ」と返しながら、右から左へ聴き流す(内心はそうじゃないんだけど)、というのがまず一点。ま、それは私はできませんでしたが。お釈迦さまの手の掌でコロコロところがす感じで、と。難しいので、実際そんなこと容易にできませんって。でも、心構えとしては、今回それでいけたと思う。同じ土俵に立たない。もう一点言われたのは、あなたはアサ―ティブも少し学んだのでしょう、アサ―ティブというのは、相手を立てつつ、こちらの主張もするのだ、と、むむ、それが難しいんですって。つまり、上手くやれってことだよね。

私には出来ないけれど、でも知っていたので、ちょっとは準備できたかな。なんと言っても、ストレスはがん患者にとって大敵なので、できることならテック二ックを使ってでも有効に対処したい。乳がんのことがあるので、母のことで悲しんでばかりいられない自分は、冷たい人間なのかもしれないけれど。


昨年と違って、この度は戦略的?に疲労を癒そうと初めから思っていた。帰路、JRに乗った途端から癒しモード開始。早目に駅に着き、窓際の席を確保して、札幌に到着するまでずっと音楽を聞いていた。エンヤの曲はこういう時いいですね。Book Of Days と Wild Child。それと、アバのチキチ―タ。慰められます。最寄の駅について、家にはまっすぐ戻らず、人気のないガランとしたお店でとろろそばを注文して、一息つく。夫からは、一応夕食を準備したという留守電が入っていたけれど、ごめん、冷たいものが食べたいし、少し涼しいところでクールダウンしてから帰るから、と伝える。そのお店で、曽野綾子『老いの才覚』を少し読む。

家に着いたら、夫が一応家事をこなしてくれていたので嬉しかった。これだけでも、ストレスが少ない。でもって、夫に話を聞いてもらい、面白可笑しいコメントをもらって、深刻な話を笑い話に多少変容させることが出来た。お風呂に入り、『老いの才覚』を遅くまで読んでいるうちに、眠くなった。

今日は、まだ体の疲れはどっと残っているけれど、気持の整理はできているかな。で、ブログを書いて、もっと整理されるというわけです。明日もう一日、最低限のことだけして心身を休めよう。