予防に完全なし

義母の月に一度の検査付き添いに備え、風邪など引かぬよう、オ―バ―スケジュールにならぬよう気をつけ、インフルエンザの予防接種も数日前に受けていた。準備万端整ったはずだった。ところが、風邪にかかり、付き添えなかった。がん患者のくせに自分の免疫力には自信持っていたけれど、夫がひどいくしゃみ、鼻水とせきの風邪をひき、病院へ行って来たと思ったら、その2,3日後、私も全く同じ症状で、おまけに熱も出てしまったのだ。仕方ないけどねえ、なんだか無念。


昨年夏の終わりから秋にかけてずっと風邪が治らず、咳がとれなかったが、それ以後受診するような風邪をひいてなかったように思う。また、血圧の御薬も飲まなくなっりたので、故M先生の名を今も冠した懐かしいクリニックへ行くのは、本当に久しぶりだった。顔なじみの若い看護師さんに声をかけられ、しばしおしゃべり。「元気そうで、よかったです」と言われて、「いや、今日は元気じゃないけどね(笑)」9月には、M先生の三回忌だったとのこと。そうだよねえ、もうそんなに経ったんだねえ。毎朝クリニックに出勤すると、飾ってあるM先生の写真が出迎えてくれる、と語っていた。併設のディケアもにぎわっていたし、M内科クリニック健在でよかったです。風邪はひきたくないが、ひいたらまた来ますね、と言って別れた。


今日からやっと本調子。なかなか実家へ行けず気になっていたら、母がどうやら梅干し禁止になったという。病院食が口に合わないと、どうも梅干しで食べているらしく、父が梅干しをたくさん置いていたのを見つかって、「こんなに食べては塩分が!」と取り上げられた様子。すると母は、味付けのりを持って来てというのだと、父から連絡が。雪の季節は、買い物はトドックが頼り。歩いてスーパーまではちょっと距離もあるし、転んで骨折でもされたらそれこそ、大変なので、ネットで捜して、しばらくは持つようにたくさん通販で注文した。これも禁止とならないよう、ほどほどに食べないとね、と母に伝えるよう父に言っておいた。あんなに塩分など食事には気をつかって来た人がこうなるなんて、やはり認知症の症状なのだろうか。可哀そうだが、同時に悲しいやら、情けないやら・・・。

夫は、病院でなければ、本人が食べたい物を食べればいいが、入院しているため、病院は立場上、なんでも好きにさせるわけにはいかないのだ、という。これがもし、がんのホスピスだったらどうだったろう?

持病らしい内臓の病気がない母の衰える様は、なんだか枯れ木のように自然に衰えていくようだ・・・。