指のしびれ・違和感その後


7月以来、抗がん剤は隔日TS−1に加え、エンドキサンも隔日で、朝のみ50mg飲んでいる。11月に入ってから、なんとなく右指の親指、人差し指、中指が軽くしびれるような違和感を感じるようになった。ドクターによると、エンドキサンの副作用ではとのことだった。


で、今はどうかと言うと、意識を向ければ、同じような程度で違和感がある。ただ、しびれの原因が一応わかってからは、普段は気にならなくなった。また、違和感を意識しても、理由がわかっているので余分な不安がない。南条先生の『神経質礼賛』もとても参考になった。指の違和感を気にしつつも、今まで通り、指を使うこと、パソコンやキーボードの練習などをしているうちに、違和感を意識することが少なくなったのだ。忙しいのも幸いした。


身体の不快な感じ、煩わされる感じの中身を具体的に考えてみると、案外と「不安」が混ざっているのかもしれない、少なくとも私の場合は。情報を得て、それで不安が減った。このような時に、がん治療の主体って、当たり前だけど自分なのだなと、自分が自分の治癒や苦痛緩和をすることに関わっていると感じることができる。舵を取っていると思えるのだ。治すことはできなくても、舵はそれなりに取れる気がしている。治療・療養の舵とりは、自分。つまりは、中嶋みゆきの「宙船」です。

でも、この舵取りが、こと介護関係のことになると、自分を優先することを忘れたり、背負わなくていい荷物を背負ったりしがちなので、乱れるのだ。そういう時は、合理的に割り切って考えることを勧めてくれる友人と、なかなか割り切れない心情に共感してくれる、現在似た様な情況の友人の、両方に話を聞いてもらって、そして、あーだこーだと愚痴りながら、合理的判断に結局は近づいて行きたいと思っている。アタマでわかっても、ハートがついて行くには時間差があるからさ・・・。