ファクスを送った

○先生

お忙しいところ、失礼致します。
一昨日は、今後の治療について詳しいご説明をありがとうございました。その後インターネットで月寒病院のHPを見て、そこでは再発胃がんの治療では、TS-1の隔日併用投与がすでにファーストチョイスらしいと知りました。また、がん情報センター?―でしたか―のサイトに出ていた鎌田さんと白坂哲彦さんの対談に辿り着き、TS-1隔日投与がもう一つの抗がん剤と併用することによって、再発胃がんでさらに効果があるとわかっているが、併用は乳がんではまだ認められていない、というところまでは自分で理解しています(もし記憶違いでなければ)。

ネットで学術論文の見出しをざっと見ても、消化器系の再発がんとTS-1隔日投与についてのレポートはけっこうあるのだともわかりました。しかし乳がんについては、白坂さんと鎌田さんの対談の中で、TS-1単独投与で乳がんでは40パーセント(20くらいだと他では何かで読みましたが)くらいの奏効率という一文を見つけたのみでした。

確認したいのですが、一昨日の先生のお話では、昨年出たあるレポートでやっとエビデンスが出たので、今回の再発・転移がんで出てきたトリプルネガティブにも、TS-1の隔日投与をしてみよう、ということだったと理解したのですが、その理解で間違いありませんか?ほとんどの乳がんの医師もまだ知らないだろうとおっしゃっていたことからも推測するに、つまり再発・転移乳がん患者への隔日投与は、ほとんど例がない(まさか私が初めだったりして?)けれど、胃がんで十分エビデンスが出たので、乳がんでも試す価値があるということでしょうか?

胃がんよりも、奏効率はずっと低いですよね。ただ、がんが半分になったら効果があるとするというのが従来の考え方だけれども、休眠療法の考え方を採るなら、ホルモン療法を開始した時と同じく、「大きくならなければいい」ということになり、奏効率20パーセントをあまり気にしなくても良いという理解で、よろしいですか?

先生のことは大変信頼しておりますが、選択に際しては、自分が不安を抱えたまま選択・治療したくないのです。解消できる不安は解消し、自分はこの選択で行く、とそれなりの自信を深めて臨みたいと思っています。また、その方が治療効果はあるはずだと思います。ですので、私が手に入れられる論文などあれば、読みたいのです。可能でしょうか?あるいは、インターネットでどこを検索したら、再発・転移乳がんへのTS-1隔日投与の副作用、効果などについて、医師のレポートを読むことができるでしょうか?教えていただけたら幸いです。