そんなこたあわかっているのよ


ううむ、あんたはこの病気で、もしかしたら命を落とすかもしれないなあ・・・。


乳腺の主治医に、放射線の主治医にセカンドを求めに行くと言い忘れてしまったので、資料は自分のメモと記憶だけで、放射線の主治医に参考意見を聞きに行った時のこと。どひゃあ、言ってくれるじゃありませんか。 命を落とすだなんて、なんて情緒的な表現でしょ。しかも、脇だけにがんが飛んで行ったなんて、まずない、聞いたこともない、本当に他のがんじゃないのか?普通は鎖骨上なんかにも出来てるはずなのに、と私の鎖骨回りをチェックしてくれたが、触診でも当然のことながら、見つからない。「左胸も飛び越えて、ポーンと飛んで行ったなんて、ラッキーじゃないですか?」と言ってみた。え?という反応。そう言えば、この前血圧の主治医も、私が同じことを言ったら、え?という反応だった。楽天的なのは、私とドクターくらい(爆)。「あんたは、ううむ、これは珍しいねえ、きっとアンタが(アンタも?)変わってるからだろう(爆)。ひょえ〜、こんな口の悪い医者が好きなのだから、確かに私も変わってるのかも??

口は悪いが人は良い。ていねいに話を聞いてくれて、私が「要は肺と肝臓ですよね、大事なのは」と言ったら、「肺に水が溜まったままでも、10年生きる人もいますよ」と。「今回の出方はとってもヘンだけど、先生もいずれがんが出てくることは想定内だった、それでも、へたすりゃ20年(いつのまにか20年と自分で目減りして記憶してたが、娘によると正しくは30年だって )生きると私に言われたんですよね?」と私が言うと、そうですだって。  20年後にこのがんで命を落とすのかしらん?

インフォームドチョイスには、患者は十分な情報を集めよう、と道新にも記事が出ていたが、情報は多いほど不安もまた増す。不安大きすぎると、本当はがん患者のメンタルヘルス上あんまり好ましくないんだよね。難しいです。それに、情報を集めるにもエネルギーが要る。ある程度元気じゃないとできない。すると、病人は元気じゃないといけないということにならない?病気であっても、病人になれない時代? 元気な病人じゃないと、病気を治せない???という矛盾。