別に希望してないのですが


季節性インフルエンザの予防接種を受けて来ようとして、はたと気がつく。昨年はまだ左腕に注射で問題なかったけど、今や点滴も採血も血圧測定も「足」というご身分。だったら、注射も足の甲かな。私、気づくとはエライ?とまんざらでもない気持で、しかし念には念を入れて、乳腺外科に問い合わせてみた。「足の甲ですよね?」受け付け嬢がドクターに確認する間、のんびり待っていた。「あっ、おしりだそうです」えー!!!予想外の答えに、電話口で思わず大声で叫んでしまった。子どもじゃあるまいし、いやだなあ。家族に大笑いされながら、いやいや近所の内科へ行くと、乳がんだからなのか、看護士さんに何かドクターに言っておくことは?と聞かれた。あのお、おしりにお願いします。看護士さんが、ああ、そこに打って欲しいんですね、と言う。いやそうだけど、でもほんとは違うってば。「あの、脇のリンパ取ってるので、乳腺外科の先生に、そうしなさい、と言われましたので・・・」注射前の診察では、ドクターが、大真面目な顔の中に、ちょっと笑みを浮かべて「おしりがご希望なのですね」だって。ご希望じゃないのよ、選択肢ないんだったら。


ここから真面目な話。リンパを取ってる=注射できないということの意味が、どうもわかってないというか、御存知ない医療従事者もおられるようなので、うっかり打たれないように自分でしっかり伝えないといけないけど、リンパ浮腫のことって、ほんと知られてないのね。黄金の腕に浮腫ができたら著しくQOLが下がるだろうから、予防が大事なのに。