『高橋豊のがんの休眠療法のすべてがわかる  今あるがんを眠らせておく治療』を読んだ

TS-1を隔日で一日100mgを飲み始めてから、あさってで丸1年になるということに、今キーボードを練習していてふと思いだした。おかげさまで、相変わらず元気だ。副作用は皮膚に。そしてひょっとしたら、ばね指もかも。包丁を使う時をはじめとして、、時々びくっと痛みが走るね。曲がった指を伸ばそうとすると、バネみたいになるのだ。字を書く時もやや難儀。乳腺外科の主治医は、副作用かもと言い、高血圧の主治医は、副作用じゃないという。まあ、明確にはわからないということだわね。

ビタミンB6の効果なのかわからないけれど、足の乾燥や炎症が軽減されたみたいで、膝から下のかゆみは治まった。色素が薄まる―と思うんだけどねーのと、私が天寿を全うするのと、どっちが早いんだろうか?皮膚は過敏になっているなと思う。副作用なのかな。そうだといいな??前はいやだったけど。と言うのは、最近出たばかりの『高橋豊のがんの休眠療法のすべてがわかる 今あるがんを眠らせておく治療』に、副作用がゼロならやはり効いていないとあったから〜。これを読んだら、急に足の色素沈着がありがたく??思えて来た。副作用のグレードについても具体的に書いてあり、休眠療法の考え方では、グレード1または2までの副作用が出る程度の抗がん剤の量を投与することで、がんの進行を遅らせよう、または不変の時期を長くしようということのようだ。


 眠れがん子よ〜、肺や体中に〜♪(眠れ良い子よ〜庭や牧場に〜♪ 後の歌詞は忘れました)



この本の帯より

がん休眠療法では、治療の目的を「少しでも小さくする」ことから、「がんを眠らせて、少しでも長くがんと共存する」ことに変更します。すべての人に最大限の抗がん剤を投与するのではなく、個々の患者さんが継続できる最大量を投与するのです。このように、治療の方法を変えれば、副作用に苦しめられる度合いも激減します。治療を続けながら、だれもがあたりまえの生活を送ることができる。それが休眠療法の目指すところなのです。


プロフィールによると、著者は私と同年齢。同世代にこのような画期的な研究をされている人がいるなんて、本当に喜ばしい。これからもがん患者のために、がんばってください!と応援したい。休眠療法の考え方が初めて発表されたのは1995年だそうだ。そして数年前に『決定版 がん休眠療法』が出版され、3年前の乳がん手術後に、情報を集めてくれていた夫が買って来たのが、その本だった。これを読んだ頃、偶然主治医から、年明けから開始する予定だった抗がん剤をしないで、ホルモン療法だけで行こう、と言われた。小躍りして私はこの本を読んだことを話し、休眠療法のような考え方で行きたい希望を話したのだった。主治医と高橋豊さんの考え方が全く同じかどうかはわからないが、主治医が標準治療にこだわらず、抗がん剤の量のさじ加減を重要視しているのは間違いないので、私は信頼して治療を受けている。付け加えると、もちろん、主治医の患者を決してうなだれさせないセンスある言葉も、私にとっては信頼できる薬だ。