優先順位

どうしてこうも、優先順位の上位のことから手をつけられないのだろう。今日も、他のことはさしおいて、ベルベット・ースターの片手のみの練習を、うっかりしてしまった。バンドで練習するわけでもないのにね。やっぱりこの伴奏が好きなのだ。イントロがやっと弾けてるような、気がする。

8日にある大学教職課程の授業に招かれていて、そこで、少々親の会を通して見えてきたことなどについて話すことになっている(ここを見ている会のメンバーもいると思うので書くけれど、もちろん、個人情報は話しません。事例を出す場合は、その人に数日以内にオーケーの確認を取ります)。もっとも、他にフリースクールの話をしてもらうために、その関係者、そして、知人の不登校経験のある社会人のお二人に同行してもらうので、一人20分程度話し、10分程度の質疑応答ということになっている。200人の学生さんに、何を私、話したいんだろうねえ、、この前の日記にもちょっと書いたけど。呼んでくださった先生の目的は、学生たちに不登校になったら学校に復帰するだけが、唯一の答えではない、ということを、近い将来教師になるかもしれない学生さんたちに知って欲しいということ。その具体例をあげることが、私に求められている。

で、会の第一世代(と勝手に呼んでいるのだけど、つまり、15年くらい前に中学生だった子どもたち。一つの会の話で、人数はそう多くないので、もちろん一般化はできないけれど)のその後を、私の知っている範囲に限れば、不登校になっても最終的には、大学や専門学校に進んでいる子がほとんどだ。皆、小中学校で不登校になり、だけど、多くは元の学校へは戻らず、しかし、同様に多くの子が高校進学を希望、あるいは高校は行かないが大学は行きたいということで、当時で言う大検を受けるなどしている。当時は不登校の子の高校進学の際の選択肢は、今ほどなかったため、公立の通信制や単位制に進む子が多かった。また、不登校から次の進路に至る間、または次の進路である高校時代の間なども、フリースクール、フリースペース、あるいは通信制に行きながら民間のサポート校を利用というように、既存の学校以外の場を利用している。利用機関は、札幌自由が丘学園、スコレ―札幌、コイノ二ア、楽しいもぐらクラブ、ゆりーか、札幌VO,池上学園、そして漂流教室などなど。

義務教育期間に、なんらかの理由で行けなくなっても、その後退屈なほど家に居て、葛藤しながら今後どうしようかと考え、このままじゃいやだ、と子ども自身が思うあたりで、一歩踏み出し、踏み出した先が元の学校ではなくても(学校としては残念だと思うけど)、多様な教育機関で、親や元の学校の教師以外の大人に出会い、その人と信頼関係を築き、仲間を求め仲間をゲットし、進学して行く姿が見えてくるのだ。進学の先の就職・就労の姿も様々だけど、少なくとも、「不登校したから就職できない」という単純な方程式は、成り立たないと思う。