リンパ浮腫セミナー

今日は、札医大で月に一度開かれているリンパ浮腫セミナーに行って来た。やっぱり今年度このセミナーに申し込んでよかった。講師の先生の考え方がなかなかいいなと思うの。

どういう考え方かというと、情報をどんどん提供してくれるのだが、その情報がいいかどうかということを判断するのは、私たち自身だということ。自分にあっているかどうかを自分で判断できるようになること。自分の体は自分で守る、責任を持つことがとても大事なのだということを、毎回彼の講義から学んでいる。 

乳がんにしても婦人科がんにしても、一人一人の患者はそれぞれ状況が違うのだ。リンパ節を取った場所や個数によっては、お箸以上に重いものを持ってはいけないと言われる人もいるし、私などは、自分で重いと感じる物は持たないようにという助言を術後に受けた。リンパ浮腫になっている人もなっていない人の両方に共通することも、しないこともあるし、個体差もある。温泉も雪かきも、いいか悪いかただ一つの正解はない。基本的な心構え―例えば雪かきの場合、全力でやらない。疲れたと感じたら休むなど―や、情報や知識を元に、自分にはどれがいいか、どれくらいがいいか、自分なりに選択や判断をしていくしかないことの方が多いのだろうということなのよね。

講師は、「知らないでいるのはよくない。知っていて、その上で判断することが大事」と言っていた。彼はわからないことはわからないと言うし、自分ではこれは疑問に思っているが、現段階ではこういうことになっているとか、正直に伝えてくれる。伝えるだけではなく、参加者にも、「ここにこんな先生がいる」とか、「こんな方法もある」など、何か皆に役立つような良い情報はありませんかと呼びかけていた。その情報を判断し、取捨選択するのは患者自身である。また、毎回アンケートがあり、患者からの情報も集めている。仕事上で困っていることは何か?とか、金銭的にはどうか、とか。また、今日は腕や足の計測の仕方から、水分量の算出の仕方まで教わった。前回、自分でも計測したいので方法を教えて欲しいという意見が出たのそうだ。

学ぶこと、対応の仕方を知ることで、自分では、不安とストレスはかなり減っていると思う。転ばぬ先の杖、ならぬ転ばぬ先の知恵ですよね。大雑把なところは大雑把な私だけど、こういうことに関しては、ぬかりなくやりたい方なのだ、たぶん。

http://kanwaspmd.exblog.jp に色々出ています。