困った問題

以前は、検査の時などたまに付き添うだけだった老婦人(ということにしておく)の通院だったが、この春からは事情が一変。昨日までに、検査入院の2日を入れると5回付き添った。結果、なんだか疲労がとれなくなって、夜眠れないのだ。


私の疲労の大きな原因は、おばあさんのエンドレストークだと思う。悪いけど、それが大きい。おじいさんが亡くなってから、それは顕著になった。同じ話を何度も、何十回もする。ノンストップのエンドレス。4時間とか平気に話す。でも、これまでは、時々なのと、公共の場でなかったから、気にはなるけどなんとか付き合って来た。会う場所も、それぞれの自宅か、レストランなんかだから、他人に聴かれたり、迷惑を及ぼすという心配はなかった。ところが、今回の彼女の治療は、週1外来で行われる。血液検査の結果を待ってから診察、そして注射となるわけだけど、昨日は待合室に3時間いた。診察室と処置室に行っていた時は、もちろんドクターや看護師さんと話し続け、それ以外はトイレも行くことなく、とめどなく次から次へと、私に向かって話し続けるのだ。昨日は大型テレビのある待合室のど真ん中が空いていたので、いやな予感がしたがそこに座るしかなかった。びっしり混んでいたのだ。患者さんたちは、私たちの正面の大きなテレビを見ている。そこで、おばあさんの話が、それも周囲に他人がいることなど全く気にしてないとしか考えらない程、「なんでも」始まる。3時間ですよ、3時間。冷や冷やするようなことも耳が遠いため大きな声で話すので、まさに個人情報の垂れ流し。病院の待合室と言えば、具合の悪い人たちが忍耐強く診察を待っているスペースだ。そこで、一方通行の会話が9割を占めるようなおしゃべりが、延々続くのですよ。時間もさることながら、話の内容にも、やはり聞き苦しいこともあるので、やっぱりせいぜい2時間が限度なのよね。治療の後は、副作用で口が悪くなっているので、少しでも栄養をつけるべく、毎回ランチをしてから帰宅。なので、実質的なおしゃべりは、送迎も含めドアトゥドアで、4時間だった。車に乗ったらすぐ話が始まるので。

色々検証してみると、おばあさんは補聴器をつけていれば、私の通訳がなくても大丈夫だ。もう何回か行っているので、病院の勝手がわかってきているようだ。もう一回行ったら、その次は一人で行ってもらおうと思う。


彼女のニーズは話し相手なのよね、本当は。だけど、ディケアも、ゲートボールも老人クラブも、そんなとこ行きたくない、という人なのだ。一人で家をきれいに片付けているのが好き、と。でも、その分、身内に会った時、とめどなく話すということは、元来話好きな人が、一人で暮らしているため、話したくて話したくてたまらないのだろう。


あー頭痛い。でも、このままではストレスでがん細胞が増えちゃう(笑)ので、昨日の夜から今日行動を開始した。まずは、弟に愚痴り、対処方を尋ねる。今日は、親の介護を経験している友人と、ヘルパーの経験が豊富な友人に電話して、介護ストレス回避の知恵を授かる。もちろん愚痴る。スミマセン。その上、義理の御兄さんお姉さんにも共感理解してもらうために、お義妹さんに一杯メールした。さっきお返事が来た。老人の話を何時間も聴くことは本当に「神経がすり減るほど」疲れることだと言ってくれたのが、嬉しくてねえ。気に入りました、「すり減る」うふふ。元気なら、おばあさんが行けるなら一人で通院させていいんじゃないかという案に同意してくれたので、私としても、ほっとした。


明日は気分よくなるかなあ。半年と言われていたのが、一年と言われ、夫が日勤に来週からなり、ひょっとすると7月には転勤かも(ただ札幌に戻って来てから丸3年になるから時期的に、という意味で、まだ全くわかりませんが)、、予想外の展開についていけず、ストレスになっているのも事実。私一人の肩にかかってくるのに、夫よ、君は平気で転勤するのか!と非難がましい口調で行ってしまった。結局、「えーそれじゃあ、話が違う」
かと思っている自分がいる。


もちろん、認知はだいぶんゆがんでいるのよ。わかっているよ。まず、おばあさんは老人としては、手のかからない素敵な人だ。わかっているよ。ただ、お話が。そこだけ。もし転勤したら、私も行ったり来たりできて、楽しいじゃないか。夜遊びもできるかもしれない(爆)。こちらに残れば、自由な時間も増えるはず。

いやあ、だめだわ、今は。まずは、疲れを取らないと。でも、今朝も寝坊したから、今夜も眠れないかも。それでも、精神的な疲労はだいぶ解消された。特に、お姉さんからのメールで、かなり気が楽になった。

友人たちからのアドバイス

今のうちから外部のサポート導入に向けて働きかけた方が良い。老婦人が気に入るヘルパーさんを見つけておいたらほんとは、何かあった時に助かるから、と。ヘルパー経験者の友人からは、おしゃべり対策。身内以外に、おしゃべりの空いてを見つけるのが良いのだが、ディケアなんてとんでもないというのなら、ちょっとゴージャスなディケア施設はどうか、と。愛全会の「アビタ―レ」だって。検索したら出てました。ゴージャスそうな写真が載ってます。えーと、そのためには、まず、ケアマネさんによく相談して、ケアマネから「こういのもありますから、今度一度見学に行きませんか」と誘ってもらうように、と。弟からの助言は、おしゃべりを止めることはできないので、受け手の分散を。放出される放射線量は変わらなくとも、暴露される時間を減らすことで安全性が高まるのと同じ
だって。納得。

自分で考えた秘策??・・・初めから付き添わないで、一時間遅れて病院へ行く。そして、ランチ。うむ・・・。隔週で自由が丘の勉強会があることにする。秋にならないと始まらないらしいけど。某NPOの理事になったので、多忙なのですとうそぶく。