ものは言ってみるもの要望してみるもの

私がホルモン剤と並行して、初めての化学療法として、経口抗がん剤TS−1を飲み始めた二年前の今頃、乳がんではないが、他のがんで、やはり同じ薬を連日で飲み始めた知人がいる。その後、その方は病状に変化もあって、次々と副作用の辛い化学療法を続けておられた。私はというと、会う度相変わらず同じ薬、同じように元気であまり生活に支障がない。そういう私のあり様を二年間見てきて、やはり標準治療の抗がん剤の「量」ということと副作用の辛さに疑問を感じたのだろう、今飲んでいる別の抗がん剤の量を減らしたいと主治医に要望したのだそうだ。病院は、民間ではない大病院。なので、「次回、先生に言ってみる」と聞いた時、私もその人も、そうは言ってもだめだろうなあと思っていたところ、意外にも飲むか、飲まないかの10or0ではなく、半分に減らしてくれたのだそうだ。すると、副作用が減り―当たり前だが―口内炎があまりひどくなくなり、ものが食べられるようになったとのこと、この前あった時より、ぐんとお元気そうに見えた。

私も、その方も、がんのレベルは完治はしない段階だ。でも、短いかもしれないけど元気な生活を送ることは可能なのよね。しかも、生きられる時間だって、もしかしたら短くないかもしれないしね!