私の場合は・・・

夫の知人の奥さんが病気で帰らぬ人となったと悲しい知らせを聞いた。夫はお通夜に参列。

昨日も今日も、その話題。普段あまり人の顔についてコメントしない夫だが、この度は、「本当に美人の奥さんだったんだ。とにかく、顔の輪郭もきれいで・・・。ほんと、いい人だったんだよ。オレは、彼らの新婚当時何度か飲み会の帰りに、『寄って行かないか』と言われ、お邪魔したことがある」と言う。

ふと、妄想した。私の場合は、「愚妻は、家事をおろそかにして、ワタシを省みず、歌にバンドにと、遊び呆けておりました」とご挨拶に書かれたりして・・・。

同年代の人の訃報を聞いたことも影響しているのか、なんとなくテンションが上がらなかったが、しかし今日は歌のレッスンだったので、がんばって行って来た。


きまぐれロマンティックは、今日で終わりかなと思っていたら、もう今日はBEATに移っていました。あれ?もう、きまぐれは、終わってしまったの?知らなかったわ〜、前回あんなに不出来だったのに。でも、新しい歌を練習するのは楽しいからよしとしましょう。

という訳で、楽譜は今日頂いたのだけど、先週一応携帯にダウンロードしていますと言ったので、歌詞もそこに出て来ますと言ったので、今日から練習ということになったんだろう。渡された楽譜はバンドスコアだったので、ページ数が多いため、見ながら歌うのは無理。そこで、ものすごーく小さな歌詞を携帯で見ながら、歌った。余談だが、歌の後、円山に移動し、眼科で視力を測ったら、遠近両用のコンタクトなのに、今日は右目は1.5も見えてしまった・・。
「BEAT」という曲はロックだ。ロックって、歌うとやっぱり自然と元気が出て来るのね。


終わって、そのまま地下鉄駅まで行き円山への眼科へ。眼圧は今日は20を超えていて、ドクターが「疲れているの?」と尋ねるので、「一時間ほど前に30分ほど歌の練習で、一汗かいて、まるで運動です」というと、「それはいい、汗をかくのはいいよね。眼圧が上がっても、一時のことでしょうから、気にしなくて良い」とのこと。前々回の眼底検査の結果を聞いてなかったので、それも含めてTS−1長期服用者の中で、目に副作用が出るそうだけど、私はどうですかと聞いてみた。特に異状なしとのこと。
たまに目がゴロゴロすると言うと、たまになら問題ない。もし常にゴロゴロするようになったら、相談しましょうと言われた。

さらに、なんと、「うっすら―と言ったかどうか定かじゃないが―白内障もあるけど、心配ない」と。えっ?いやだなあ、大丈夫ですか?とあせると、私の年齢なら皆これくらいの程度だから、心配要らない、と。調べないから知らないだけってことのようよ、と夜夫に報告。じゃ、俺もあるのかな、と。ようするに、白内障と言っても、非常に軽度ということ。つまり、老化なのね。

この年になると、全く体中、あっちもこっちも老いていきますわねえ。


夜は夜で、父から元気のない電話。母を不憫に思う気持はわかるので、色々思うことはあっても云わず、ひたすら共感。でも、内心は、悲しむよりも先に現実的なことを考えてしまう。一緒に悲しみに溺れていられないのは、私が冷たい人間だからなのか、それとも自分が乳がんだからなのか。
自分はきかない人間なのだろうか、冷たい人間なのだろうか、気が強いのだろうかと子どもと夫に問うてみた。

子どもは、「家族の中で、おかんと○ちゃんは、気が強いよね」夫は、「ガッツはあるが、能力が伴わない」などと言う。「それ、おじいちゃんのお通夜の時、親戚の人にも酔っぱらって言ってたの、覚えている」と子どもが思い出したように言った。ええ、そんなことを皆に言ってたのか、私のいないところで。「僕の辞書には、ガッツという言葉はない、競争心や闘争心もない。人は、身の丈にあった生き方をすべきだよ。あんたも身の丈で行きなさい」by夫。「私はそうは思わない(うっかり、タンカをきる?ほんとは、そう思ってもいる)。ちょっと背伸びをすることで、実際少しずつ伸びるってこともあるでしょ?」やつは、「うん、そうだけど・・・」と言ってたので、私は一応満足した。

長い一日だった。