とりあえずこれから二か月は初心に帰って

このところ、わりとストレスの少ない生活を送っている。というか、厳密には自分にとってのストレッサ―の少ない穏やかな生活。

別に肺の影が十数個に増えた―しかも幾つから増えたのかもよく覚えてないんだけど。2007年には2,3個だったはずだがーからと言って、何か症状があるわけじゃないので、いつもと変わりないのだけど、迷いは大きくなった。4年前にドクターが言った「これから大変だよ」の意味がだんだんわかってきた。抗がん剤を標準以下の量でずっと飲み続けることは、体への副作用は少ないのだが、その代わり勝たないけど負けないというジミな治療と、私の場合は二か月おきの検診が果てしなく続く。おまけに、似た様な治療をしている人が周りに一人もいない。同じ病院の患者さん中にはきっといるんだろうけど。ドクターが顧問を務める患者会もあるようなので、いずれはそういう所にコンタクトを取る時が来ると思う。けど、今はまだね。


色々考える。どこに向かって何をしたらいいのか、とか。とにかくストレスを減らさないと、とか。それとは別に、そろそろ片付けとかしておいた方がいいだろうか、とか。生きる方向に向けて、好きなように暮らしていくと、たぶんより長くは生きられそうな気はする。一方で、家のことを重点的に片付けたり、手直ししたりする、それを楽しく元気に行える最後の期間ではないだろうか、とも思う。このままで行くと、半年後のCTでは、影の数は増えていることは容易に予想できる。その時、きっとドクターは次の手を考えるだろう。この前言っていたように、別の治療法を考えることになるかもしれない。TS−1もその頃には3年以上も飲み続けている計算だ。

だがもし、半年後に肺の影の数に変化がなければ、まだこのまま元気に暮らせると思う。だったら、医学的治療以外に何か肺の影が増えないような過ごし方をしたい。こういう考え方にもなる。

医療費にかかるお金以外に、がん対策にかける費用としては歌のレッスン代。ビタミンCの点滴も考えたこともあったが、天秤にかけて、歌にした。まず楽しいというのが第一の理由だけど、ストレス発散、体全体の血流がよくなる、などプラスアルファが確実にあるので。

これ以外に、サプリメントや温熱療法も利用してもいいかもしれないが、その効果の是非よりも何よりも、がん治療にかけるお金は、薬代と歌にしかかけないと、もう決めている。

まだ全く元気で何でもおいしく頂け、行こうと思えばどこへでも行けるのだから、運動と食事と睡眠と、ある程度適正体重の維持・・・に向けて、でなんとかしたいのですよね。早速、居間で自転車漕ぎました。