インフォームド・チョイスは難しい

次回の検診まで、またはその前でも、次の治療法について心が決まったら、主治医に伝えることになっている。「よく考えて決めて」と言われたが、よく考えるには、考える材料が要る。情報が要る。それに、気力と体力。これでもし今全身の倦怠感があったりしたら、何もかも面倒になってドクターにお任せしていたかもしれないなあ。それもまた選択の一つ、それもありなんだけど。選択は、シ―ナ・アイエンガーが言っているように確かに自分の人生を切り開く「力」になると思うけど、難しい。

21日の受診から約2週間がたつけれど、色々用事があったのと凹んでいたのとで、ゆっくり考えられるようになったのは、ここ何日かのことだ。

今のところ決まっているのは、次回の検診の前に夫同伴で、ドクターの話をもう一度聞きに行くこと。
その時何を質問したら良いのだろうか。
ポートから入れる抗がん剤の量は、さじ加減してもらえるのだろうか?先日の話の印象では、標準量を使う時が来た、と考えているように見えたが、覚悟して行ったものの、メモまではして来なかったし、うろたえて、あまり覚えていないのだ。もちろん、自分の責任で私が「どうしても」と主張すればさじ加減してくれると思う。抗がん剤治療にあたり、条件を言ってください、と言われている。例えば、髪が抜けるのはいや、とか。

ポートから入れることになるとして、次、一体いつから始めたら良いのだろうか?「いつから始めるか、ですよ」とドクターも言っている。ドクターの中ではもう決まっているのだろうか。それとも、厳密にはわからないのだろうか。

一つこの前ドクターに確認して来たことは、「早く開始しても遅く開始しても、結局治療効果は同じ、ということ。今のままではまずいけれど、この二か月間まだ同じ薬で、新しい治療開始は二カ月後でも良いということは、あせってすぐ開始すればするほど良い結果が得られるわけじゃないということだ。

なぜ早く開始しても遅く開始しても、変わらないのか?ということは、植松稔『抗がん剤治療のうそ 乳がんケーススタディとして』を読み、そのグラフを見て、なんとなく納得。

だとしたら、ギリギリいつまで開始を遅らせることができるんだろう?


色々考えていると、自分が少しでも長く生き延びたいのか、それとも短くなってもいいから、健存期間を長くしたいのか?という問いにぶつかる。

もしここから先無治療の場合と、標準治療では、延命期間にどれくらいの差があるのだろうか?


夫が併用を勧めている高濃度ビタミンC点滴療法は、私にも効果があるのだろうか? 

選択も完璧を目指すとストレスになっちゃうので、そこそこで妥協かな〜。