今年一番の「思ってもいないこと」は

それはなんと言っても、習っていた先生が移動された際、近場では他に適当なボーカルの先生を見つけられず、やむを得ず「ボーカル」コースから「声楽」コ―スに変更したことだ。

声楽を習い始めてまだ4カ月だけど、ボーカルとは全く別のこの世界に初めて触れて、私はすっかり魅了されてしまった。もちろん全く「それらしく」も歌えないのだけど、レッスンはとても楽しい。まず、講師の先生の美しい歌声を聴けること。それから、発声の仕組みについて教わるのも面白い。さらに毎回先生が豊富な表現を使って、声を出すイメージを伝えてくれるので、それがまたすごく面白いのだ。

これまで練習したのは、「エーデルワイス」「夢路より」「ア二―・ローリー」「小さい秋みつけた」そして今は「荒野のはてに」を。この前のレッスンでは、先生が低音部を歌ってくだった。このような思いがけない楽しみもあって、これからも出来る限り、レッスンを受けたいと思う。

ところで声楽コ―スにも、ボーカル同様生徒の発表会があるなんてことを、うかつにも考えてもいなかった。ピアノなどの楽器コースや声楽のコースの生徒のために、来年春にあると言う。それも、ちゃんとしたホールで。それで今、先生と、「出ませんか?」「出ませんよ」と、攻防戦?を繰り広げているところだ。例えば「愛の賛歌」などを歌わないか、と。う、そう来ましたか。愛の賛歌か、古いけど、またなんと大人っぽい。素敵だなー。では、次の練習曲にお願いします、発表会は出ないけど、練習でどうですか?と言ってるところです。「発表会に出るなら、練習しましょう」「出てみないと、わからないこともありますよ」テキもなかなかデス。


家族は、参加した方がいいのではないか、何か目的があった方が元気でいられるのではないか、もし万が一出られなくてもいいのだから、と言う。この前お茶飲みした時話したら、友人たちには「ははは、出ないと言ってても、あんみつさんはキット出るよねー」と言われた。

いやあでもねえ、マイクなしで人前で歌うなんて恥ずかしくて。一応断っているのだが、先生曰く「とりあえず、練習してみましょう。それから決めましょう」〆切りは2月末です。その前に、まず1月の検診をクリアしないとね。

ただ、直感は告げるんだよね。根拠は全くないけれど。たぶん、厚顔無恥でも参加することにした方が、がんを大人しくさせておくには良いだろうって。