Inside Out人生よ

午後降圧剤を飲まなくって初めて、血圧を測りにいつものクリニックへ。両腕はリンパ浮腫になるリスクがあるから、いつものように足で計測。ソックスを素早く履き直し、椅子に座り、ドクターの「これならお薬いらないね」という言葉に満足する。上は126だった。「でも、減塩をこころがけ、体重増えないように」と釘をさされる。帰宅後、5時半から歯の治療なので(ハンバーグ食べてポロロッととれた歯のつめもの)、夕食のトンカツを早目に揚げ、時間切れになってきたので、エプロンを外して、クリニックにも着て行った下の子のお下がりのジャンスカ(しかも、高校の時の。爆)を頭からガバッと着て、夫の車に飛び乗る。夕刻のせいか、いつもより待たされる。待合室にも、2,3人の人。30分程してやっと呼ばれる。

診察台に乗って、ふと足元を見ると、あら・・・ソックスの色が微妙に違う。血圧測った後、慌てて裏返しにはいちゃった。誰も見てなくてよかったー、今のうちに履き直しちゃえ。すると、その直後、背後で「うふふ」と笑う声が。歯科衛生士のお嬢さんだ。あら見てたのね、「うふふ」と私も笑ってごまかす。すると、笑いをこらえながら「あ、あ、あんみつさん、服が裏返しです」。私が慌てると、「よくあることですよ」という苦し紛れ?のフォロー。そうかなあ、よくあることかなあ(笑)。

むむむ・・・。55年の人生中数々のザネンな(うちでは、残念をわざと、ザネンといったりします。私と子どもの間では、ザネフルとも言う)失敗の中でも、これほどの失敗があっただろうか。一日のお仕事にお疲れであろう歯科衛生士さんの、免疫力をUPしたに違いないです。穴があったら入りたかったが、平静を装いつつ、ささっとその場で着直した。ドクターがまだ来てなくてよかったよ、ほんとに。ドクターがやって来て、治療が始まった。「ほとんど痛くないですから」と言われたが、私はこぶしを握りしめていた。ちょっとでも気を抜くと、ぷっと吹きだしそうだった。


帰りの車で夫に話して大笑いしているうちに、思い出した。昔もそういうこと、一度あったんだよね。自宅で夕方英語を教えていた頃 のある日のこと。レッスンの日だったが買い忘れがあって、急いでスーパーに買い物に出掛けたら、おばあさんに呼び止められ、「あなた、裏返しですよ」と。カ―ディガンを裏返しに着てたのだった・・・。