元気でもうすぐ術後2年半  やっぱりキャンサープレゼントはあります

 

最初の右温存手術からもうすぐ2年半、4月になれば左脇リンパ節に再発が見つかり手術してから1年になる。今日の日経新聞にも出ているけど、骨や肺などに転移した第四期の乳がん患者の5年生存率は、31.5パーセントだって(今じゃ平気で、こんなことを言えるし、涙も出ない)。この数字で言えば、私は半分の道のりまでやって来たことになる。

何が嬉しいって、これまで、治療の副作用で具合が悪かったということがほとんどなくて、人生上の様々な出来事はあったけれども基本的に心身共に元気で、楽しく過ごせ、風邪も引かず、胃腸の調子もいつもよく、そして、今年などは、腰も首も痛くない。ただ、指が太いだけ(爆)。


TS−1を隔日で飲み始めてから8ヶ月がたった。この抗がん剤でこの飲み方だ。決してがん細胞を強く叩いてはいないのだから、私の体内ではがん細胞が、ゆっくりゆっくり増えているのか減っているのか、私にはわからない。とりあえず、微妙にバランス取れていたらいいなと思う。


がんをペットとして?飼い馴らしているけど、このがんのおかげで、私はがんになる前より、正直言って健康だ。もちろん今こう思えるのは、全く抗がん剤の副作用に苦しんでいないからなんだけどね。もし今吐き気や倦怠感に悩まされていたら、こうは思えなかったと思う。そして夫や子どもたち、身内、友人たちがいてくれたからこそ、元気でやってこれたと思う。本当にあり難いことです。乳がんが発見されて、すでに肺に微小な影が認められ転移かもと最初の病院で告げられた時は、2年半たって前よりむしろ健康に過ごしている今の自分など、到底想像できなかったのだから、物事は、人生は、本当にどうなるかわからないものだと思う。

この後のことはどうなるかわからない。でも、ここまで全然辛い闘病をしてきたのではないので、がんになったことで、心身ともに弱ってきたという気は全くしない。だから、本当に儲けものだと感謝しないとね。


また、前よりも日常でストレスを感じることが少なくなったと思う。不満も不安も、少ない気がする。でも、繰り返すけど、これも、具合が悪くないからで、もし気分が悪かったり、おいしく食べることができなかったりすれば、ストレスです!ってアピールしていることだろうね。